部位別の症状【障害】目次
脾臓の後遺障害
脾臓の後遺障害は,分類上1つです。
脾臓の後遺障害は,13級が認められます。
13級 | 脾臓を失ったもの |
---|
後遺障害・後遺症に強い弁護士
脾臓の後遺障害
脾臓とは,背面側,左側の腎臓の上,肋骨のすぐ下に位置するソラマメのような形状をした臓器です。
血液のろ過,循環等を司っていて,主な機能としては,免疫機能(白血球の作成),造血機能,(古くなったり傷ついたりして機能しなくなった)血球の破壊,血液の貯蔵等があげられます。
こういった機能は,循環器系の一部で代替可能なため,脾臓を失っても直ちに致死することはないとされます。
脾臓を亡失したものは,13級11号にあたります。
臓器を失ったにしては,いささか低い等級のように思われますが,前記のような脾臓の機能とその重要度から,これを失っても現実の労務に支障を来すことはほとんどないと考えられるからと思われます。
とはいえ,感染に対する防御力がある程度失われてしまうのは否定できず,ワクチンの予防接種や抗菌薬の予防内服が推奨されています。
交通事故やそれに基づく後遺障害等についてお悩みの方は,弁護士法人心にご相談ください。